近年では炎上マーケティングと呼ばれる手法について注目が集まっています。
炎上と呼ばれるネット社会特有の現象を逆手に取ったマーケティング手法ですが、これにはマーケティングの専門家からも賛否両論があり悪いとも良いとも断言できないのが実情と言えるでしょう。
ここでは炎上マーケティングのメリットやデメリットについてご紹介しましょう。

ネット上での言葉

まず、炎上というのは発信された情報に対してネット上で数多くの批判が集まることを指します。
人から指摘されやすい写真を撮影しSNSなどに投稿し、それが拡散することでより大きな炎上騒動となることも珍しくありません。

芸能人でもこうした炎上が頻繁に起こっている方もいますし、そうした方々のことを「炎上タレント」などと揶揄する声もあります。
また、この炎上は有名人や企業にだけ起こることではなく、一般人でも起こりえます。
ツイッターやフェイスブックなどのSNSを利用している方だと発信する情報によってはあっさり炎上してしまいますし、それが原因でアカウントの削除に追い込まれてしまうことも珍しくありません。

メリットについて

SNSやネットの掲示板が炎上してしまうと、そこから情報が更に拡散されることも多いですから自然と不特定多数の方がその情報を目にすることになります。
そうするとイヤでも知名度が上がりますし、広告費無料で宣伝をしてもらったことになります。

人は不快な情報や頭にくるような情報をより多くの方に知ってほしいと思うものですし、ネット社会である現代だとそれは容易に行動に移せます。
例えそれがどのような情報であれまたたく間に拡散されますし、より大勢の目にふれてしまう結果となるのです。

実際、炎上が原因で有名になった芸能人などもいますし、結果的に知名度を高めた企業もあります。
嫌でも知名度が高まり世間的な認知度も上がる、というのが炎上マーケティングのメリットと言えるでしょう。

デメリットについて

炎上マーケティングはどちらかというとデメリットのほうが多い傾向にあります。
また炎上した理由にもよるかもしれませんが、基本的に炎上したということはそれなりの理由がありますから、知名度と共に悪評が広まってしまうことも多々あります。

要人や有名人の失言や一般人の不快な行動、発言が炎上の原因となることが多いですが、企業の場合だとクレームなどへの対処の仕方一つで炎症騒ぎになってしまうことも珍しくありません。
謝罪よりも先に自社を擁護するような発言をしてしまった、言い訳をしようとしたなど理由はいくつも考えられますが、これを目にした不特定多数のネット利用者によって炎上が引き起こされます。
炎上すると誹謗中傷されることも珍しくありませんから、ひいては企業イメージそのものが失墜してしまうことも考えられます。